わかる★ ねこ師匠の 茶の湯質問コーナー vol.6【何でお抹茶は泡立てなきゃいけないのん?・どうしてお茶より先にお菓子を食べるのん?】

久し振りの更新です!このコーナーでは、茶の湯に関する素朴な疑問に、ねこ師匠がお答えします。
Q.何でお抹茶は泡立てなきゃいけないのん? 頑張ってもなかなか泡が立たないのん…。
A.必ずしも泡立てる必要はないですよ。お抹茶と言えば、シャカシャカとクリーミーに泡立てるイメージが強いですよね。こんな感じ↓
実は、これは主に裏千家流の点て方で、表千家流や武者小路千家流では泡をあまり立てないのです。お茶を沢山泡立てると、泡に空気が含まれ口当たりがまろやかになり、見た目も美しいですよね。逆に泡立てないと、お茶の新鮮な風味(香り)そのものを直接楽しめます。茶の湯の目的は「お茶を美味しく頂くこと」なので、どちらが正しいとかではないのです。そんなわけで、上手く泡立てられないからと言って凹まないでくださいね!「美味しいお抹茶を点てよう!」という気持ちで何度も回数を重ねていけば、自然とコツが分かってくると思います。肩の力を抜いて、楽しく茶筅を振ってみましょう。
Q.どうしてお茶より先にお菓子を食べるのん? 美味しいから早く食べたいけど…。
A.お菓子の甘味がお茶の風味を引き立ててくれるからです。最初にお菓子で口を慣らしておくという意味があります。甘味がお茶の風味(ほのかな苦味)を引き立ててくれ、よりいっそう美味しい一服を頂けるからです。また、抹茶は濃いので、先に飲むと胃を痛めてしまうことがあります。先にお菓子を食べるのは、胃を守り、なるべくダメージを減らすためなのです。お茶会などではお菓子を食べきってからお茶を頂きますが(食べきれない場合は懐紙などに包んで持ち帰りましょう)、自宅で楽しむ分には食べて・飲んでを交互にしても問題ないですよ(喉詰まりしないように…)。
▲福岡「花月堂寿永」さんの「福うめ最中」。 しっとりと上品な餡にパリパリの皮が美味ですよ。 お茶会では、その目的や趣向、季節によって茶道具との調和を考えて用いられます。和菓子が主ですが、実は抹茶と生チョコレートの相性は抜群…!

茶道具 青峰堂

【看板猫のいるお店】 茶の湯道具・六方式灰道具全国発売元 / 茶道教室 / 仙台 tea ceremony / sadou / chano-yu / Japan