ある旅の商人が何気なく立ち寄った茶店でのこと…。
そこの茶店で飼われている猫の餌皿がとても高価なものだと気付きました。商人「あの茶碗、売ったら十両以上するものだぞ!?」
皿だけ売って貰うと高いものだとバレてしまうと思った商人…。商人「猫とセットで譲って貰えば分かるまい!」
さっそく茶店の主人に話し掛けます。商人「あの猫が気に入ったので譲ってください」主人「では三両で差し上げましょう」内心「高い」と思った商人、しかし猫の茶碗を売れるなら…と買い取ることに。商人「ついでに猫の餌皿もくださいよ、餌皿が変わるとこの子も嫌がるだろうし…」主人「それはダメです。あの茶碗は売れば十両以上しますから!」
それを聞いた商人「何だよ!知ってたのかよ!何でそんな高い茶碗で猫に餌やってんの!?」主人「あの茶碗で猫にご飯をあげると時々猫が三両で売れるんですよ…」
~終~ 古典落語より
のんこ「子猫が売られて行くのん!?ドナドナなのん!」
師匠「…ちなみに、商人が欲しがった茶碗は柿右衛門の逸品と言われています」
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